2012年09月18日

ヴァイオリン・ウェブの歴史 その2

前回の記事→ヴァイオリン・ウェブの歴史 その1

前回はヴァイオリン・ホームページなるヴァイオリン・ウェブの前身のウェブサイトを作った時の話をしました。

そんなわけで、手元の資料で適当に作ったホームページはそこそこのアクセスを頂きつつ、ウェブサイトへの情報提供として読者の方が下さったメールをコンテンツとして公開したりしていました。今の感覚だとそれってどうなんだって感じですが、当時は訪問者リストなるものが流行していて、多くの人が全然知らない人のホームページに所属と実名を残していた時代で、プライバシーには結構緩い感覚もあったかもしれません。

中にはピアニストの江口玲さんがニューヨークから送ってくれたメールもあったりして(彼の友人でもあるギル・シャハム氏を演奏家リストに追加してくれという内容だった)、インターネットいいね!って思っていました。当時ならではの話題としては、まだアメリカにしかなかったアマゾンでレアなCDを注文した顛末記とかもありましたね。当時の感覚では、ちゃんと届くかどうか半信半疑って感じでした。

その後、いちいちメールを編集するのが面倒になり、掲示板を作りました。これらのログは今もヴァイオリン・ウェブでひっそり公開していたりします。当初は割とマメに返答している管理人ですが、すぐに掲示板の住人同士で自由にご歓談を楽しんでいただく方針に転換。それにしても当時の管理人のアホっぽいこと、恥ずかしいですね。そんなこんなで後半はほぼ放置状態だったヴァイオリン・ホームページですが、大学のウェブサーバ上に作っていたものですから、卒業後に維持する手立てが当時は思いつかず、卒業を間近に控えた1998年の春にデータをCD-Rに保存し、閉鎖することとしました。

今にして思うと続けても良かったんじゃないかと思いますが、学生の金銭感覚からすると、月数千円のレンタルスペースを借りることすら厳しかったですし、まして憧れの独自ドメインに至っては当時のハードルが異常に高く、専用サーバが必須で月10万円からという風でしたから、到底無理でした。言うまでもなく当時は無料ホームページなんて世の中に発想すら存在すらしていませんでした。今はドメイン管理費が年間数百〜千円程度、10GBのスペースでphpとmySQLがほぼ自由に使えて平均的なところで月500円程度ですからねぇ…呆れるほどの安さです。

つづくのだろうか。
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2012年09月14日

ヴァイオリンと音律をアマチュアの視点から

ヴァイオリン・ウェブの歴史の続きはひとまず置いて(待っている人もいないと思いますが)、音律の話を自分的にもまとめておこうかと思い立ったので書いてみます。とにかく簡単に知りたいと思う人向けに可能な限り端折ってざっくりと説明してみます(背景の理論は説明しません。あくまで私は素人なので、詳しく知りたい方はちゃんと専門書を読むなり専門家に聞くなりした方がいいです)。

平均律って?

一般的に、おそらく、普通の音階だと思われているもの。1オクターブを12等分した音階。普通にチューナーの針が真ん中を指す音の高さ。平均律って実は他の音律より後に成立した(発明された)んですが、一般には普通あるいは唯一の音階だと思われている(私は思っていた)ので、ここからスタートします。

で、平均律の和音ってちゃんと調和してるのは実はオクターブ(8度)しかないんです。私は初めてこれを知った時信じられませんでした。平均律は不協和音しか出ない!というところから次に続きます。

純正律って?

ちゃんと調和する、ハモる音程で作った音階。結局、ヴァイオリンの調弦など、和音がうならないように耳で音程を合わせると、その和音の音程は純正律になっているはず。で、これが平均律と全然違ったりするんです。

まず五度は約2セント広いので、例えばヴィオラをA線から普通にチューニングすると、C線は約6セント低くなります。同様にヴァイオリンのG線は約4セント低くなりますね。このことを知っているだけで、なんでいつも低くなるんだ?と悩まなくて済むようになります。

※100セントが半音の音程です

やっかいなのが三度です。長三度は約14セントも狭く、短三度は約16セントも広いのです。この差は中級者以上なら結構大きな差と感じるんじゃないかと思います。アンサンブルの和音主体の部分では、それぞれのパートの相対関係を理解して思い切って音をずらして取るつもりでやらないと、うまくいかなかったりします(少なくとも私レベルだと、事前に心掛けておかないとなかなか合わない)。ソロでも、クロイツェルの何番かであったと思うんですが、隣接音同士の音程を(和音として)合わせていくと、最後に開放弦とずれるというようなことが起きます。純正律の知識がないと永遠にその理由がわかりません。

残りの四度は五度の逆の形で約2セント狭く、長六度は短三度の逆で約16セント狭く、短六度は長三度の逆で約14セント広いです。

じゃあ、純正律ですべて解決!でしょうか?お察しの通り、解決できません。純正律の音階は音程が広かったり狭かったりとまちまちなせいか、旋律として聞くとかなり違和感があります(今は、純正律の音階でPCに曲を演奏させたりできるので、実際に聴いてみるとよくわかります)。曲にもよるんでしょうけど。で、次で最後。

ピタゴラス音律って?

ピタゴラス音律は五度が純正になるように組み立てた音階で、理由はわかりませんけどメロディーが自然に聴こえます(ご参考→ピタゴラス音律は何故美しいか?)。ヴァイオリンでメロディーを弾くときは無意識にピタゴラス音律っぽくなっていることが多いと言われています。

ピタゴラス音律は簡単に憶えられます。全音が平均律より約4セント広く、半音が平均律より約10セント狭い、これだけでOK。最初に旋律が自然に聴こえる理由はわからないと言いましたが、ピタゴラス音律は音階の音程が一定なので、直感的にも旋律が純正律よりは自然に聴こえそうに思えます。

ところでヴァイオリンの世界ではよく、ミはファに近づけて、シはドに近づけて取ると自然に聴こえるとか言われますよね。何故かと言うと、ピタゴラス音律だとドとレの音程、レとミの音程が広く、その分の帳尻が合う形でミとファが狭いため、前述したコツのような形で広く知られてるのだろうと私は理解しています。シとドの話も同じ理屈です。

それから、シャープはより高く、フラットはより低く取るとうまくいくといった話もよく聞きますよね。これも、ピタゴラス音律からくる話で、ある音に対してその音のシャープとフラットは平均律の半音より約14セント広いからなんですね。

これらのことって、要するにピタゴラス音律っぽく弾くと自然だということだと私は理解しています。

ちなみに、以上のことは理屈で考えなくても、耳で正しく感じる音程を神経質に目指すと、だいたい無意識にそうなります。スケールの練習って綺麗な音律を弾ける指の形を訓練してるんだと思います。もちろん私なんて完璧にはできませんけどね。

これで終わりでしょうか?

残念ながら終わりません。これ以外にも三度音程の調和を重視した中全音律など、たくさんの音律があります。それぞれの音律の背景には理論なり理念なりがあり、これで正解というものはありません。

また、ヴァイオリンを弾くときに和音にしても、メロディーにしても、音程の取り方を微妙に変化させると音楽の印象が変わります。これがヴァイオリニストの技術であったり、個性であったりします。この辺になると私レベルでは実践も理解も難しい領域になっていくので、この辺で終わっておきます。

以上、私も単なるアマチュアなので間違っている点もあるかもですが、ご指摘いただければと思います。卵と鶏が逆になっているとか色々あるかもしれませんが、上記でもヴァイオリンをさらってて不思議に思うことの理由くらいはわかるんじゃないかなと思います。
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2012年09月12日

ヴァイオリン・ウェブの歴史

大昔のことですが、1995年の秋、卒論で行き詰まったときの気分転換として作り始めたヴァイオリン・ホームページがヴァイオリン・ウェブの前身です。お約束ですが、次第に卒論そっちのけでホームページ作りに没頭するようになりました。

当時のインターネットを思い出すと今と全然状況が違うので面白いです。ホームページは背景色がやっと付けられるように改良された頃でした(最初は強制的にグレーのみ)。家では電話回線(ADSLではない)でインターネットに繋ぎ、文字が1文字ずつピピピ…と出てくる恐ろしい回線スピードな上に、従量で電話料金が掛かりました。

当時どうやってホームページを検索していたかよく憶えていませんが、ヤフーとか人力で集められた情報が主だったっけなぁ。いわゆるロボット型検索エンジンは、もうしばらく後に登場した気がします。もちろんグーグルなんてまだありませんでした。で、ヴァイオリン関係のホームページなんかいくら探してもひとつも見つからないわけです。じゃあ作ってみようかと思ったのですね。その頃は、ホームページを作ると、確かNTTが運営していた「日本の新着情報」というサイトに掲載してもらうことができました。今では考えられませんが、当時は1日に数えるほどしかホームページが作られていなかったんですね。その後、出来たばかりのヤフー・ジャパンに早速登録してもらったりという感じでしたね。数年後には爆発的にホームページが増えて、ヤフーに登録してもらうのが宝くじなみに大変になるのですが(ビジネスエクスプレスなんかありませんでしたし)、当時はフリーパスに近かったと思います。

疲れてきたのでつづく。かも。
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